パン屋ボンガドー最後の時に想う /

 

今月20日で営業を終了することになった下田のまちなかにあるパン屋さん「ボンガドー」。
ベレー帽をかぶったハイカラなおばあちゃんと、これまた個性的なメガネをかけたおじいちゃんの温かみのあるお店。45年もの間、この場所で営業を続けてくれました。私がこのお店を知ったのは下田に帰って来てなので、通ったのは数年でしたが、見つけた時は「こんなお店があったのか」と驚きました。すぐに取材をさせてもらい下田ガイドブックに掲載させていただきました。

 

おすすめはもちろんパンですが、実は「手づくりクッキー」(1箱5枚入り500円)が美味しいことでも有名。別名「白いクッキー」とも呼ばれてます。私も、最後に3つ購入しました。ボンガドーさんがお店を閉めるとこのクッキーが食べられなくなると残念がっていましたが、友人曰く「おばあちゃんにレシピを伝授されることになった」と言っていたので、その言葉を信じて期待しています。

 

世の中に美味しいパン屋さんは数多くあるけれど、小さな港町下田で手づくりのパンをずっと作り続けてくれたパン屋さんが無くなってしまうのは悲しいものです。量産されるパン屋さんと違い、マイペースで丁寧に作られるパンは人の温かみが感じられます。そんな数少ないパン屋さんがまたひとつ無くなるのは寂しいことですが、こんなパン屋さんがあったことを覚えていて欲しいし、移り行く時代の中で大切な何かを残したいと想いブログに書いています。まちにはスーパーやコンビニができ、こういった個人商店が年々無くなって行ってしまう現状があります。それを止めることは多分無理ですが、この状況を決して認めたくない気持ちでいっぱいです。

もし、少しでもボンガドーさんが気になった方がいたら是非今月20日までに出かけてみて下さい。1日に焼けるパンの数が限られます。売切れの際はすいません。ご購入の際は、おばあちゃんに優しい言葉をかけていただけたら幸いです。

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最後までこのブログを読んでいただきありがとうございました。

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